高畑充希の「過保護のカホコ」
私は最初、このドラマを見る前のイメージは、主人公の高畑充希が演じているカホコがとんでもない過保護でわがまま娘の役だと思っていました。しかし、実際にドラマを見てみると、予想とは全く違っていました。
むしろ、カホコのお母さんが過保護に育てていたことがわかりました。カホコはただ、自分のことがまだ良く分からなくて、素直に親の過保護の従っていただけのような気がします。
最近のドラマでは家族をテーマにしたものがほとんどありません。長年放送された超有名な家族ドラマ以来の、家族をテーマにしたドラマを見たような気がします。最初はカホコの周りの人たちがみな良い人のように見えました。
しかし、実際はそれぞれかなり個性的なキャラで、それが次々と明るみになっていきました。カホコは大学で知り合ったハジメ君の影響がかなり大きかったようです。
急激にカホコは人間的にも成長して言ったような気がします。最終的にはカホコはハジメくんと結婚しますが、そこまでのいきさつも中には涙が出てしまうようなシーンもありました。
ハジメくんがお母さんに会いに行ったシーンでは、何とも言えない切なさがこみあげてきました。家族とは面倒な関係かもしれませんが、その中でも切っても切れない縁のようなものがあるのだと思います。
高畑充希主演の過保護のカホコ
超がつくほど親の愛情を受け、過保護に育てられた1人娘のカホコは、大学生になっても身の回りの世話はすべて母親任せで、就活もうまくいきません。でも将来のことも、母親の言う通りにして両親に守られていれば何の心配もいらない日々を送っていました。
そんな中で、同じ大学に通う画家志望の麦野初と出会います。彼は、幼い頃、母親に捨てられ施設で育ったため、恵まれた環境でぬくぬくと育ってきたカホコに辛くあたります。
しかし、カホコにとっては、これまで自分を守ってきてくれた両親以外の人物の言動は刺激的で、しだいに麦野くんに惹かれていくようになります。
カホコを取り巻く親戚のいろいろな問題を麦野くんに助けられながら解決していく中で、カホコはだんだんと成長していき、そのまっすぐでひたむきな姿に、しだいに麦野くんも心を開き、カホコのことを好きになっていく・・・。
うまく伝えられない時や困った時のカホコの表情が豊かで、言葉がなくとも伝わってくる様が楽しかったです。毎回のカホコのファッションもとてもかわいらしく、楽しみに見ていました。
主人公を演じた高畑充希さんの顔芸がかなり入っていて、その表情の豊かさ、幅の広さに感動し、笑えました。また、カホコはややどんくさい演出なのですが、走ると実はすごく速かったりと、意外な要素が楽しめました。
カホコと麦野くんはめでたくゴールインするのですが、続編を期待したいです。