菅野美穂さんが主演した「大奥」
「大奥」は、2003年放送の時代劇です。
将軍・家定の正室となった敬子(天璋院篤姫)が大奥に入り、総取締役の瀧山と、陰湿な戦いを繰り広げる……ドロドロとした人間ドラマに、ドキドキしながら視聴しました。
また、心ならずも故郷の恋人と別れ、将軍に輿入れした篤姫。陰のある夫・家定(北村一輝)との関係や大奥のしきたりなど、苦労しながら自分の居場所を作り出していきます。
また町人出身の女中・まるが語り手を務めているのが印象的なシリーズ。
まるが将軍の夜伽に呼ばれ、身の上を尋ねられた場面では
「私は妓楼で働いていたが、客に乱暴され、子の産めない体になりました」
とぽつりと、辛い過去を告白する。
同じく辛い半生を送ってきた将軍が、静かに耳を傾ける場面が哀しく、印象的でした。
菅野さんがメインの一部はもちろんですが、第二部で嫁いでくる和宮と夫・家茂の夫婦関係が微笑ましく、また天真爛漫な和宮(安達祐実さん)が愛らしくて、その辺りも好きでした。
ちなみに第二部は、和宮と姑・実成院(野際陽子さん)の嫁姑バトルのお話です。
しかし私は、童顔で愛らしい和宮と、穏やかで優しい家茂(葛山信吾)の微笑ましい夫婦関係が好きでした。嫁いできた和宮が無邪気に夫に抱きついて、
「仲良くしましょうな」
と笑顔で告げる場面。驚きつつも、嬉しそうな家茂が微笑ましく感じました。
菅野美穂さん出演「監獄のお姫様」
小泉今日子さん主演の「監獄のお姫様」。これは宮藤官九郎さん脚本で、菅野美穂さん、夏帆さん、満島ひかりさん伊勢谷友介さんなどがメインで出演しています。
クドカン作品だけあって、設定はトンデモです。女子刑務所を舞台にしていて、刑に服した受刑者が恨みをはらすべく誘拐をするんです。が、女子刑務所のルールは緩くて面白いですし、誘拐と言っても普通に顔を見ながら会話しています。
「爆笑ヨーグルト姫事件」で濡れ衣を着せられて服役中の「姫」の代わりに真犯人であろう伊勢谷友介さん演じるイケメン社長を誘拐して事件をもう一度捜査してもらって、子供を取り返そうとしている最中です。
菅野美穂さんは受刑者でありながら、独居房で執筆活動をしていて会計士、税理士の資格を持っているので所長などの会計もしているという不思議さです。
受刑者が作業している中に「ゼンカモン」というゆるキャラらしき物が出てくるのですがゆるくもなければ可愛くもなくて地味に面白いです。
毎週、楽しみに見ていましたが展開が遅いわりにはラストでは「えー」と声を出してしまう驚きがあるので病み付きです。小泉今日子さん演じるババカヨが旦那さんとやり取りしているのも面白いです。受刑者感がまるでなくてクドカン作品だけに最終話まで楽しんで見ることが出来ました。