広末涼子さん、吉田羊さん出演の連続ドラマ「ウロボロス」の感想
孤児院で育った主人公の2人。龍崎イクオと段野竜哉は孤児院で母親代わりだった柏葉結子を殺害した犯人を探すべく警察官と組員となります。手がかりは金時計を付けた警察官の後ろ姿ということだけ。結子の敵討ちと事件の真相を追いかけるという話です。
このドラマは第1話から最終回までどこも見逃してはいけないシーンの連続でかなりヤバイ連続ドラマでした。主演されていたのが生田斗真さんと小栗旬さんでしたが、特に生田斗真さんのアクションシーンはどれも見どころ満載でかっこよかったです。そして、生田斗真さんの目の色が変わる演技も凄かったドラマです。
最終回のラストシーンはかなり衝撃的で、今でも忘れられない程にインパクトの強かったシーンでした。また、事件の真相にたどり着いた先。妹を亡くした綾野剛さんが妹の臓器移植を受けて生存した清野菜名さんを泣きながらガッと抱きしめるシーンなんかは、もう胸が張り裂けそうな感覚を覚えました。
生田斗真さんと小栗旬さんのダブル主演だったこの連続ドラマは出演俳優さんが主演から脇役の方まで豪華な顔ぶれが並んでいました。綾野剛さん。吉田羊さん。ムロツヨシさん。上野樹里さんなどなど。スゴイ面子でした。ストーリーのすべてがハラハラ・ドキドキとさせられて、尚且つ事件の真相についても胸が張り裂けそうなくらいのショッキングなものでした。
そんな中、広末涼子さんは事件の中心となる、主人公たちの母親代わりの女性柏葉結子を熱演されていました。一話ごとに広末涼子さん演じる柏葉結子が何故事件に巻き込まれたのか?柏葉結子の裏の顔は?あの孤児院があった本当の理由は?などなどかなり本格的なサスペンスドラマになっていて1話も見逃せない。次回が待ち遠しくなるドラマでした。
「純と愛」の吉田羊さんが素敵です
「純と愛」は、87作目のNHKの朝ドラです。夏菜さん演じる純と、風間俊介さん演じる愛(いとし)が出会って夫婦になり、いくつもの困難を乗り越えていく物語です。純は宮古島出身で、実家のホテルを継ぐため、また折り合いの悪い父を見返すために大阪でホテルに就職します。
一方、愛は人の考えていることが声となって聞こえてくるという不思議な体質の持ち主です。社会に上手く溶け込めない二人が協力し合い、夫婦になり、絆を深めていくことになります。
今ではドラマの主役をやるほどの人気者になった吉田羊さん。CMにも引っ張りだこで、ドラマを見ない人も見ない日はないくらいです。「純と愛」ではまだ知名度は高くなく、純の大阪での上司役で出演されていました。能面のように表情がなく、話し方も機械的で、常に冷静沈着、感情の読めない女性を怪演されていました。
その氷のような女性が、うだつの上がらないホテルの社長に対し、初めて感情を爆発させて怒り、叱り飛ばすシーンがとても印象的です。彼女の怒り方も非常に痛快で嫌味がなく、「かっこいい~!!」と叫びたくなるような女っぷりでした。
「純と愛」は主人公たちがぶつかる困難があまりにも救いがなく、物議をかもした作品です。朝ドラくらい、「頑張れば報われる」ような明るい物語であってほしいと願う人は多いので、視聴率も良くはなく、NHKも脚本家も試行錯誤したようです。
物語を大きく分けると、前半の「大阪編」と後半の「宮古島編」に分けられると思います。前半の大阪編は疾走感があってテンポよく、とても面白かったのですが、残念ながら宮古島編は精彩を欠き勢いを失った印象でした。