綾瀬はるか主演のドラマ「私を離さないで」
綾瀬はるか演じる恭子は何不自由なく「陽光学苑」で暮らしていた。そんなある日新しく新任してきた、伊藤歩演じる堀江龍子先生から「あなた達に未来はない」と聞かされてしまう。実はこの学苑に居る子供達はクローン人間なのです。大人になり世話人を経て臓器提供者になる。クローンである事を受け入れるまでの葛藤、生きることの意味、人間模様を描いた作品である。
恭子と三浦春馬演じる土井友彦、水川あさみ演じる酒井美和の願いで3人で陽光学苑へ行った時の事。帰り際に散々二人を振り回し傷つけた美和が二「二人で猶予を勝ち取って」と、恵美子先生の住所を二人に渡したシーン。「私恭子から友を奪ったの。二人だけで幸せになるんだって思ったら許せなくて私が全部奪ったの。」と本当は寂しかった事を素直にいえた美和。
自分の死を覚悟しているからこそいえたその言葉で美和は救われたのか。死を直前にしてやっと二人に本当の気持ちを言えた美和。自分がこの時不妊治療の末妊娠をしていた為とても感情移入して見ていたドラマです。幼い頃の子供達の純粋さ、成長するにつれ少しずつ分かってくる自らの立場。受け入れる者、可能性を探す者、戦う者・・クローンであっても持ち合わせるそれぞれの感情。命の重さについて考えさせられる作品でした。
綾瀬はるか出演のドラマ「鹿男 あをによし」
奈良県にある女子高校の男性教師が、ある日、奈良公園の鹿に、日本滅亡の危機を救う任務を命じられます。神の使いを命じられた鹿、狐、そして鼠から命を受けた人間が出会い、最後の戦いへと進んでいきます。それぞれの動物から命を受けた人間は、鏡に映る自分の姿が、その動物に変わってしまいます。
太古の日本のイメージとともに、幻想的な景色の中でドラマは繰り広げられていきます。古代にタイムスリップをしたような気分を味わえるドラマです。男性教師は神経質な性格ですが、この事件をきっかけに変わっていく様子と、同僚の女性教師との恋愛模様も見逃せません。
黒幕が意外な人物だったことにかなり驚きました。最後の最後まで展開が読めなかったのですが、黒幕との対決シーンが一番印象に残っていて、お気に入りのシーンかもしれません。綾瀬はるかと主人公の玉木宏の微妙な恋愛関係もお気に入りのシーンの一つです。
私はこのドラマを見たことがきっかけで、古代の歴史に興味を持ちました。このドラマの影響は大きく、その後の転職で遺跡関係の仕事に就くことができました。モヤがかかったような背景の作りや、鹿との会話などがとても印象に残っています。エンディング曲中のたくさんの鹿が林の中を駆け抜けていく様子が、とても面白くて可愛らしく、かなり気に入っています。