松岡茉優主演のドラマ「問題のあるレストラン」の見どころ
大手飲食サービス会社に勤めていた主人公が、会社の男性に手柄を横取りされたりセクハラ・パワハラをうけたりなどしたことにより会社を辞めてしまいます。そういった、それぞれ問題を抱える女性たちと女装が趣味のパティシエを集め、かつて自分が働いていた会社が経営しているレストランのすぐ近くのビルの屋上で「ビストロ」を開き、自分たちの問題を解決しながら男性たちに立ち向かうドラマです。
主人公たちは一つの小さなマンションで一緒に暮らしていますが、毎回その小さな家のリビングでみんなで集まり談話しているシーンが好きです。他にも、主人公たま子の元同僚が受けたパワハラ・セクハラを最終回くらいにたま子が元上司の男性にどれほどのことをしたのかわかってほしくて再現するシーンは印象的でした。
有名なシーンと言えば「CUPSパフォーマンス」をするシーンです。 あまり視聴率はよくなかったようで、私の周りにも見ていたという人は少ないです。ストーリーのメインは「パワハラ・セクハラ」ですが、他にも「ずっと専業主婦で働くことに関して自信がない。」や「東大を出てプライドが高く、自分のエリート意識に悩む。」や「ゲイで女装が趣味と言うだけで就職先がない。」など、様々な悩みを抱えた女性たちが出ていて、考える部分がたくさんあるストーリーだなと思いました。
女性がたくさん社会に出てきたと世間では行っていますが、まだまだ男性が有利に立ってしまうような現実に一生懸命立ち向かい、自分たちの中の問題にも立ち向かい、頑張る女性たちを見ているうちに自然と「頑張れ!」と応援してしまうようなドラマでした。
松岡茉優出演のドラマ「黒井戸殺人事件」のストーリー。
レトロな時代背景を舞台に、大泉洋さん演じる患者思いのみんなから信頼される町医者が、語り部となりながら、町で起こった殺人事件を振り返っていくストーリーです。
第一の事件は、未亡人の自殺から始まり、その未亡人の元夫は、不審死だったこと、現在、愛人関係にあり、再婚間近だった、町一番の成金有力者=黒井戸役に、遠藤憲一さん、最近引っ越してきたばかりの、実は世界的に有名な探偵=勝呂役に、野村萬斎さん、黒井戸を取り巻く資産家の一族プラス、その館に滞在していた人物は、皆一様に犯人候補となります。
黒井戸の姪っ子役に松岡茉優さん。その母親役に、草刈民代さん。執事の藤井隆さん、秘書に、女中、たまたま帰省していた松岡茉優さんの婚約者役に向井理さん、などなど怪しい人ばかり。
隣人である変人風味満載な探偵勝呂と、渋々事件解決に乗り出す町医者が語る真相と、語らない自身のこと。最後まで誰が犯人でもおかしくない演出でシリアスなはずの場面も、さすがの三谷幸喜劇場と言わんばかりの笑いが練り込まれていて、あっという間に過ぎてしまう、そして一度見るとすぐにまた見返したくなる三時間ドラマでした。
大泉洋さんの、はっちゃけて可愛らしいお姉さん役に斉藤由貴さんと、とにかく高飛車なザお嬢様育ちな草刈民代さんから発せられる台詞が、絶妙にハマっていたのと、藤井隆さん演じる立ち聞きが趣味な執事が事件を解決に導くヒントを述べる際のやりとりが、爆笑ものです。すべての配役、演出、脚本、素晴らしい最高傑作の一言です。