杏出演のドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」
このドラマは、杏さんと長谷川博己さんが出演された恋愛ドラマです。
【あらすじ】
35年間生まれてこのかた働いたこともなければ恋愛をしたこともない谷口巧(長谷川博己)が、親友の男性から外に出て働くきっかけを作るために恋愛相談所へ登録を勧められ、ヒロインである薮下依子(杏)と出会い、デートすることになります。
お気に入りのシーンは二つあります。
一つ目は、カウントダウンコスプレパーティーで薮下依子に一緒に参加してもらえないかと留守番電話に残して、パーティー会場でギリギリまで待つ谷口巧のシーンです。
二つ目は、谷口巧がなぜ高等遊民(ニート)になってしまったのか、本人の口から原因が明かされるシーンです。彼の父親がその理由を聞いて、一言「くだらんな」と言って離席するのですが、これにより家族のわだかまりが解消され関係が回復していきます。
これまでの日本の異性関係というは、しっかり働いている男性が女性とお付き合いするという流れが一般的でしたが、このドラマではその既成概念を払拭した作品になっている時点ですでに面白いです。
主人公が一度も働いたこともないニートで、お相手の女性がキャリアウーマンという設定が私の中で最高でした。さらに、二人とも恋愛経験が全くなく、ドラマのタイトルにもなっている“デート”がドタバタなのが面白かったです。
吉田羊さんが稲姫を演じる「真田丸」
真田丸は、真田幸村の半生を描く大河ドラマです。真田家が必死に戦国時代を渡り歩く様と、天下人が移り変わる戦国時代の流れを、時に緻密に、時に大胆に描きました。
主演の堺雅人さんを始め、草刈正雄さん、大泉洋さんなど、キャストは大物揃いです。吉田羊さんが演じるのは、大泉洋さん演じる「真田信之」の正室・稲姫(小松姫)です。
最初は主君の命令で、嫌々ながら信之に嫁いだ稲姫。当然、夫との仲は上手くいかず…美しく、武芸にも秀でた誇り高い稲姫は、徳川に盾突く真田家が気に入りません。そこに、諜報をしろと密命を受けて嫁いだのですから、気を許せというのが無理というもの…。
おまけに稲姫には、彼女を溺愛する恐ろしい舅がいます(演じるのは、藤岡弘。さんです)。疲れ果てた信之は、つい前の妻であるおこうに癒しを求めてしまい……。
ここに信之、おこう、稲姫の、おかしな三角関係が誕生します。しかし稲姫も、少しずつ夫や真田家に馴染んでいき、おこうと稲姫は、共に信之を支える協力者のような立場に。やがて稲姫はおこうに、そなたの子を嫡男にする。とはっきり告げます。
それは長年共に歩んできた、おこうへの感謝の気持ちでもありました。複雑な関係ながら、夫だけではなく、互いに親友のような絆を育んだ稲姫とおこう……。現実には難しいかもしれませんが、彼女たちの関係が、とても尊く思えました。