松嶋菜々子の家政婦のミタは今でも強く印象に残っています
2011年に放送された松嶋菜々子主演の家政婦のミタが面白かったことは今でも覚えています。母親を亡くした父親と4人の子供のところにミタという家政婦が派遣されますが、なんとも不気味で笑顔一つみせないところが特徴です。
なんでも完璧にこなし口癖である、承知しました、それは業務命令ですか、は当時有名になり誰でも知っているほど流行していました。
このドラマの魅力は美人女優である松嶋がミステリアスでいつも無表情なミタを見事に演じたしたことに尽きます。
第一話で末娘が亡くなった母親に会いたいとミタに頼んだところ、死んだ場所である川に2人で一緒に入水自殺を図ろうとした場面では鳥肌が立ちました。初回でこれほど過激な場面を見るとは予想もつかなかったからです。
最終回になるにつれ、徐々にミタ自身がかかえる悲しみがわかるにつれ、このドラマがいいたいことがだんだん理解できるようになってきました。あれほど嫌っていた家族も最後はミタにいつまでもいてもらいたいという心境に変わってくるところが見せ場であり、視聴率がよかったところだと思いました。
末娘への折り紙メッセージと父親が最後にミタに笑うことを業務命令するところは涙なしでは見ることができませんでした。今でも思いだすだけでジーンとしてしまう名場面だと思います。
松嶋菜々子出演「家政婦のミタ」
当時、一世を風靡したドラマ「家政婦のミタ」を覚えていますか?ドラマを見たことがない人も、このドラマの存在は覚えていることでしょう。人気ドラマだから、みんな見ているから見たくない!そう思っているあなたは損です。
このドラマは世間的な人気ドラマとは違って奥が深いストーリーになっています。出演しているのは、メインパーソンである家政婦のミタ役の松嶋菜々子さん、そして長谷川博己さん演じる阿須田恵一とその3人の子どもたちです。
「承知しました」のフレーズで知られている家政婦のミタ、三田灯ですが、彼女の過去には壮絶なストーリーが隠されていました。かつては彼女もふつうの幸せを願う女性で、感情を持っていました。しかし、その壮絶なストーリーが彼女を変えてしまったのです。
自分は死んでもいいと思いながら仕事をしている彼女を、阿須田家の子どもたちが助けていきます。そもそも阿須田家での問題も深刻ではあるのですが、それを壊していくかのように見えていたミタが実は家族を救っているということに気づいた時は、とても感動します。
このドラマを通じて家族とはどういうものか、どれほどかけがえのないものかを改めて実感できる作品となっています。