SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜
『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』は捜査一課が手に負えない不可思議な事件や一課が『どうでもいい』と判断した事件を捜査する為に設置された部署・未詳事件特別対策係(通称・未詳)を舞台にしたドラマです。
下らない事件を振られるかと思いきや実は、この未詳で扱うのは特殊能力(SPEC)を持つ犯人との対決を描がいています。このSPECを持つ犯人に立ち向かうのは戸田恵梨香扮するIQ201の変人当麻紗綾と加瀬亮扮するSIT出身の瀬文焚流の2人です。
この中で未詳の係長・野々村光太郎(竜雷太)の愛人として登場したのが有村架純が扮する婦警の『正汽 雅』です。この2人のやり取りがかなり面白い(笑)奥さんと早く別れて~とか、子供が出来たと可愛い笑顔で告げたり(嘘でしたが)あの手この手で結婚を迫る雅ちゃん。笑顔で糖尿病の野々村に生クリーム大盛りのパフェを食べさせるシーンは個人的にはお気に入りです(笑)
ドラマ全体はハードな展開を見せるストーリーになっているのですが監督の堤幸彦氏の趣味なのか『TRICK』と同様に裏番組の他局ネタやパロディが所々使ってあり、そのネタが何なのか考えたり探して観るのが面白い作品だと思います。
有村架純主演の「ひよっこ」(NHKの朝ドラ)
明るく健気な人生を送る矢田部みね子として茨城県の方言をふんだんに使っての演技は面白くもあり、少し切なくもありました。あらすじの面白さはありましたが、私自身も「いばらぎ」なのか「いばらき」なのかがこんがらがった状態で番組を見ていました。木村佳乃さんが行方不明になったお父さんを探しに東京へ行き、警察署できっぱり「いばらき」です。と言った場面はなるほどと思い見ていました。みね子が生きた時代は集団就職で中学を卒業した子供たちが都会へと働きに出た時代でした。
そんな時代のみね子を演じた有村架純がかわいくて、早く幸せになってほしいと思いながら、毎日主人とみていました。
ただ奥茨城村の登場人物がみね子を含めてほとんど美男美女だったのが少し違和感を覚え、気になりました。そんな中、お父さんがいなくなり、田舎の家族の生活を守るために必死に働き、やっと竹内涼真演じる島谷との幸せをつかみかかった時、島谷の家庭の事情から結ばれることがなくなった時は、ドラマとはいえ理不尽さを感じてみね子が不憫でならなくなりました。
しかし、最後には「すずふり亭」の見習いコック、ヒデさんとのハッピーエンドでめでたしめでたし。みね子がたどった人生のようなことは、ヒロインを演じた有村架純にも、今時の子供たちにとっても、信じられないことだと思います。でも昔はあのようなことは沢山あったのだと思いながら最終回を見ていました。