高畑充希出演のドラマ「とと姉ちゃん」
幼い頃に父を亡くした小橋常子(高畑充希)が母(木村多江)、次女の鞠子(相楽樹)、三女の美子(杉咲花)を支える為、父親変わりとなり家族を守り奮闘する物語です。戦後、花山伊佐次(唐沢寿明)と知り合い、出版社を立ち上げて雑誌「あなたの暮らし」を刊行し、人々の衣食住をより良くするための生活の知恵などを盛り込んだ内容で、庶民の暮らしを応援することになります。
常子が働き出した時に知り合った学生の星野(坂口健太郎)との仲の良いシーンはとても微笑ましく好きでした。そして、プロポーズをされたけれども、常子は家族を支える為に別れを選び、星野が大阪ヘ向かう汽車に向かってお辞儀をし、星野が呼びかけるというシーンはとても切なく悲しかったです。
常子が悩む時に「どーしたもんじゃろのー」とつぶやくところがとてもかわいらしくて好きでした。あなたの暮らしを作る時に簡単なワンピースの作り方や部屋のインテリアのコーディネートの仕方、ホットケーキの作り方など色々とアイディアを出し合いながら次々に提案していき作り上げていく過程がとても面白く、興味が持てました。
家族の温かさ、人を思う心が詰まったとても素敵なドラマで好きでした。これと思ったら信念を曲げず突っ走り、皆を引っ張って行く明るく元気な主人公が高畑充希さんにぴったりで、毎朝元気をもらうことができました。
「ごちそうさん」の高畑充希さんをぜひ見てほしい
「ごちそうさん」は89作目のNHKの朝ドラで、主演の杏さんが演じるめ以子が関西の厳格な家庭に嫁ぎ、嫁ぎ先の慣習や義姉のいじめ、関東と関西の文化の違いに奮闘しながらも少しずつ料理の腕を上げていき、料理によって幸せをつかんでいく物語です。
今でこそ主演を演じることが多い高畑充希さんが、め以子の義妹を好演していました印象的なシーンは、高畑さんが近所の喫茶店の収入を盛り上げるため、かき氷を売り込む歌を即興で街頭で歌うシーンです。それまでセリフもほとんど無い回が多く、パッとしないイメージのキャラクターでしたが、難しい音程の歌を見事に歌い上げて一気に印象が変わりました。
小さい頃からミュージカルで鍛え上げただけあって、歌の見事さは素晴らしいです。この朝ドラで唯一鮮明に覚えているシーンと言ってもいいくらいです。 高畑さん演じる希子は、極度の内気で、実姉もめ以子も慕いながら、いがみ合う彼女たちの板挟みに苦しむ姿をとても上手に演じていました。
その後に出演した「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」やドコモのCMなどで見るような派手な役や明るい役と違って、希子はまじめで地味な女性で、全く印象の違う役を完璧にこなしている所に、高畑さんの演技力の高さを感じます。