松嶋菜々子の「家政婦のミタ」を観た感想
常に無表情で、頼まれ事は何でもするミステリアスな家政婦の三田が、崩壊寸前の阿須田家に家政婦として派遣される事からドラマが始まります。母親の死からバラバラになっていた阿須田家は、頼まれた事なら何でもする三田の行動に振り回される事で、家族の絆を取り戻していくドラマです。
最終回で阿須田パパが最後の業務命令でミタさんに『笑ってください』とお願いし、『承知しました』と答え、ミタさんが涙ぐみながら微笑んだシーンは感動し、とても印象的でした。またここで、それぞれ家族がミタさんに声を掛けるシーンは、実はアドリブで、ミタさんを笑顔にする為にプロデューサーが各俳優にセリフを考えてきてもらったというのは有名な話です。
現実離れした話ではありますが、それぞれの年代の子の特徴をよく描いていて親近感を感じるところも多々あり、感情移入してしまいました。最初のうちは、ミタさんのする事を怖くて恐ろしくサイボーグのような人間にしか思えず、ハラハラするシーンが多かったです。しかし、ミタさんの家族への愛が感じられるシーンが最終回へ近付くにつれて垣間見えるようになり、見ていてスリルと感動の両方を感じる事が出来ました。
松嶋菜々子主演のドラマ「やまとなでしこ」
松嶋菜々子演じる神野桜子は貧乏な田舎町の家に生まれて、貧乏がつらくて、とにかく貧乏が嫌いで、高校を卒業してから東京に出てきて、お金持ちと出会うきっかけが多いキャビンアテンダントになり、高校までのダサかった姿から一新、美女へと変身するのです。
そして、医師との合コンということで、貧乏な魚屋の堤真一演じる欧介さんと出会います。欧介さんはボストン留学中に失恋して、それを7年間も引きずっていて、その時の彼女に神野桜がそっくりで、好きになってしまいます。神野桜子は欧介さんがお金持ちと勘違いして付き合いますが、貧乏とわかって振ります。
そして、結果として、やっぱり欧介さんに惹かれていることを知ってしまいます。欧介さんが桜子さんと一緒に食事をしていて、喧嘩になり思わず「顔以外にどこを好きになれと言うんですか」と言ってしまう場面や、桜子さんのお父さんが田舎から出てきて、船長と嘘の演技をするところが印象的です。
とても面白いラブコメディーで、お金よりも大事なものがあるということを主人公の桜子さんが気づくところが大事なテーマです。ミーシャが歌うテーマソングのEverythingがとても印象的で、松嶋菜々子がとても綺麗です。